27日放送の『心はロンリー 気持ちは「…」FINAL』に出演

 明石家さんまが、21年ぶりに主演を務めるフジテレビ系スペシャルドラマシリーズ『心はロンリー 気持ちは「…」FINAL』(27日午後9時)に、俳優・味方良介の出演が決定したことが11日、分かった。

『心はロンリー 気持ちは「…」』は、主演のさんまを中心に、シリアスなストーリーの中にナンセンスな笑いを散りばめた異色ドラマで、1984年から2003年にかけて11本が制作された。そして、21年ぶりに復活する最新の第12作が『心はロンリー 気持ちは「…」FINAL』で、さんま演じるベテラン刑事・轟木竜二(とどろき・りゅうじ)を主人公に物語を展開する。定年を間近に控え、“最後の事件”に立ち向かう轟木との元妻・寺沢早紀(吉田羊)と一人娘・寺沢和来(川口春奈)が織りなす家族物語がつづられていくが、味方は轟木の部下の刑事・腰越郁也を演じている。

 轟木と同じ犬顔警察署刑事課2係に所属する郁也は、コミュニケーション能力や観察力に優れ、署内でも一目置かれている若手刑事。端正な外見と物腰柔らかな人柄でモテるが、仕事一筋の生真面目さがあだとなり、いつも恋人に愛想を尽かされ、振られてしまう。ある日、犯人逮捕のため、和来が働くカフェに張り込むが、任務に集中するあまり、失礼な態度を取って和来を怒らせてしまう。後日、謝罪のためにカフェを再訪したことをきっかけに親交を深めていくことに…。家族よりも事件優先、昔かたぎの刑事・轟木と、刑事の父親に対して愛憎相半ばする複雑な感情を抱き続ける和来、そんな親子をつなぐ郁也を、味方が丁寧に演じている。

 味方は11年、ミュージカルコンサート『恋するブロードウェイ♪』で俳優デビュー。以来、数多くの舞台やミュージカル作に出演し、2020年にはフジテレビ系『教場』でテレビドラマ初出演を果たした。その後も話題作に出演し続けているが、さんまとは初共演となった。以下、味方の一問一答。

――出演のオファーを受けた際の心境は。

「作品を拝見したことがなかったので、過去作品を見て、独特な世界観に面食らいました。ただ、あの“明石家さんま”が作る世界なら、間違いなく面白いし、楽しいだろうと不安より期待が勝りました。しかも、さんまさんとバラエティーではなく、ドラマ作品で初めてご一緒するというのも貴重な経験なので、現場でお会いできる日が楽しみでした」

――腰越郁也を演じるにあたり、意識したことは。

「現場に入ってから、監督の求める演出や役、シーンの雰囲気、さんまさんの作り出す笑いを徐々に理解しながら、“腰越郁也”という人物が形成されました」

――初共演になったさんまさんの印象は。

「生まれた時からテレビ画面の中で爆笑をかっさらっている“お笑い怪獣”と共演できる恐怖とうれしさで、久しぶりに震え上がりました。撮影初日、結婚(22年11月、℃-uteの元メンバーで俳優の矢島舞美と)のお祝いで大きな花束を持ってきてくださいました。まるで初対面とは思えない空気感での会話に、良い意味で戸惑いましたが、おかげで気負うことなく作品に入り込むことができました。カメラが回っていないところでも笑いを生み、奇跡を起こす、さんまさんは本当に“お笑い怪獣”でした」

――川口さんとは約3年ぶりの共演です。

「3年ぶりとは思えないほど、あっさり共演がスタートしました。個人的に心地良い距離感にいてくれる川口さんと、むず痒(がゆ)いシーンを作り上げるのに勝手に苦労しました。初共演した作品は、重厚感の塊のような作品でしたので、今作で全く別の世界線に立てるのは楽しかったです」

――ギャグ満載の作品ですが、収録の際に大変だったこと、戸惑ったことは。

「お芝居とお笑いの要素が絶妙に絡み合っていて、台本を読んだ限りでは、どう作り上げられるのか未知でした。現場でも、日常会話シーンのあちらこちらにお笑いが潜んでいて、リアクションを取らずに話を進めなくてはならず、序盤は戸惑いしかありませんでしたが、撮り進めるうちにすんなり状況を理解して、一つひとつを終えていく自分の成長にも驚きました」

――視聴者に向けて。

「2003年以来21年ぶりの最新作ということで、過去のシリーズをご覧になっている方はもちろん、今回初めて見るという方も楽しめる作品になっているはずです。登場人物だけでなく、身につけているもの、置かれているもの、全てにお笑いの要素が含まれていると言っても過言ではありません。お見逃しなく」ENCOUNT編集部