「奥にある車も出せない」駐車場で悪戦苦闘の3時間

 ゴールデンウイーク(GW)が始まり、各地の行楽地が多くの人出でにぎわっている。ネット上では長野・松本城を観光していたところ、駐車場で思わぬトラブルに巻き込まれたという投稿が大きな話題になっている。愛車を出すまで3時間かかったというkty(@kty0007112)さんに詳しい話を聞いた。

「松本城を観光して戻ってきたら、自分の車がとんでもないことになってた。ギリギリ当たってなかったけど、出るまでに3時間かかって、午後からの予定が白紙に、、」

 4月29日、ktyさんが投稿した写真は、ネットに衝撃をもたらした。

 松本城近くの駐車場。停めていたktyさんの車をふさぐように、ピタリと白い車が向かい合って停められている。これでは、車を出すことができない。「どうやって入れたんだ」「ほんまにビタづけすぎやろ…」「奥にある車も出せない」「上から降ってきたのか…」「本当に大変でしたね」など多くの声が寄せられた。

「停めていた時間ですが、11時から、15時30分までになりますので、4時間半ほどになります」

 その間パーキングに進入した白い車は、本来車を置くべきではないところに停車した。車はレンタカーだった。

 2台の距離は目視で数センチほど。ぶつかりそうでぶつからないギリギリのところだ。

 ktyさんは困惑し、途方に暮れた。

「まず、相手のレンタカー会社に連絡をしましたが、GW中の混雑のためか連絡がつきにくい上、事故でないなら対応できないとのことでした。その後、私の加入しているJAFに連絡をしました。しかし、相手の車を動かすことはできないということで、警察を呼んだほうがいいとのことでしたので、警察を呼びました。結局、最終的には民間の業者さんに頼んで私の車を動かす形で解決しました」

真相は…「自分が気をつけてもどうにもならないかも」

 駐車場から出るまで3時間を要した。

「心境ですが、午後からも観光したいところがあったのでそこに行くことができず残念だという気持ちが大きいです。相手の方が外国の方でしたので余計時間がかかってしまったかなと思います。また、相手の方の借りているレンタカー会社の対応について、事故でないなら対応できないというのは、少し無責任なのではないかと思いました。ただ、相手の方もわざとではないと思いますので、いい経験になったと思うようにしています」

 通常なら目を疑う迷惑駐車。しかし、ドライバーは日本語も不自由な外国人観光客だった。対応中の様子から意図的にふさいだのではなく、駐車場のルールや停め方が分からず、空いていたスペースに停車した可能性を指摘した。

 愛車に傷がつかなかったのは幸いだ。

 ktyさんは「反響が大きく少し驚いています。長期連休は車のトラブルが多いと聞きます。また、外国の方もたくさん訪日していて、このようなトラブルは連休後半でも起きるんじゃないかと思います。自分が気をつけてもどうにもならないかもしれませんが、少しでもこのようなトラブルや事故が起きないといいなと思います」と再発防止を願った。ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム