アメリカン・スポーツの代表格である「シボレー・コルベット」の中でも最強モデルとなる「Z06」。Z06は1963年に2代目のオプション扱いの高出力モデルとして設定されて以来、サーキット走行を前提としたパフォーマンス・モデルとして設計、開発されてきた。

レースからの知見と経験を盛り込む

現行型Z06は、レーシング・モデルの「シボレー・コルベットC8.R」と共通するシャシー、類似したエンジン構造とデザインが与えられ、レースからの知見と経験が盛り込まれている。高速走行時の安定性とコーナリング性能を向上させるとともに、優れた冷却性能、ブレーキ性能を兼ね備え、サーキット性能と快適な乗り心地を両立している。

646psの5.5リッターV8

エンジンは新型5.5リッターV型8気筒DOHCエンジンの「LT6」を搭載。市販車のV8自然吸気(NA)エンジンとしてはトップクラスの出力を誇る646ps(475kW)のパワーを誇る。組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチ式8段自動MTで、後輪を駆動する。

日本では2023年5月に開催された「シボレーファンデー2023」で初公開。2023年8月に注文受付が開始され、2023年納車分は同年9月に、2024年納車分は、同年10月で締め切られていた。

ボディ・カラーは3色

今回、市場からの大反響に応え、2024年4月1日からの1か月間の期間限定での予約注文再開となった。ボディ・カラーは「ブラック」、「トーチレッド」、「アークティックホワイト」の3色設定で、従来どおり、右ハンドル仕様のみとなっている。税込車両価格は2500万円。

予約受注は、2024年4月1日(月)10:00〜4月30日(火)18:00まで、全国シボレー正規ディーラーで専用の予約フォームに必要事項を入力する。納車予定は2024年内で月ごとに決定される生産台数に基づき、予約番号順に売買契約締結後、車両が届けられる。ただし生産枠の関係上、2025年以降の納車になる場合もある。

なお、別途ディーラーより提示される期限までに正式に契約書を締結しない場合、予約注文は自動的にキャンセルとなる。予約は1人1台限りで、他店舗を含む複数申し込みが確認された場合はすべて無効になる。また、仕様や価格などについては今後変更が生じる場合があり、予約完了後のボディ・カラーの変更は不可となっている。

Z06の受注再開に伴い、3月30日(土)、31日(日)には、シボレー葛西(東京都江戸川区)を皮切りに、全国5カ所のショールームでZ06の実車が展示される「シボレーパフォーマンスツアー」を実施。迷っている方は、高性能スペシャルモデルを間近で見ることで背中を押される機会になるはずだ。

さらに4月6日(土)、7日(日)には、シボレー東名横浜(東京都町田市)、4月13日(土)、14日(日)にはシボレー品川(東京都品川区)、4月20日(土)、21日(日)には、シボレー大阪中央(大阪府大阪市)、4月27日(土)〜29日(月・祝)までは、シボレー北大阪(大阪府箕面市)でZ06が展示される予定になっている。

文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)