4月3日、宮崎県にある高校のサッカーグラウンドに雷が落ち、生徒が搬送される事故がありました。

部活動が活発になるこの季節、こうした事故にどう備えているのか、福島県内の学校を取材しました。

『いきなり「ドンッ」という感じでした』

雷が落ちた高校の担当者は、当時の状況をこう振り返りました。

4月3日、宮崎県宮崎市にある高校のサッカーグラウンドに雷が落ち、練習試合をしていた高校生18人が救急搬送される事故がありました。

当時、雨はそれほど激しくありませんでしたが、雷注意報が発表されていました。

気温も上がり、部活動も活発になる反面、天気も不安定になりやすいこれからの季節。

同じような事故を防ぐために、県内の学校ではどのような対策が取られているのでしょうか。

取材をしたのは、郡山市の高校のサッカー部。

■郡山高校サッカー部顧問・和田幸治さん

「パッと見て、危ないなと思ったらすぐにやめさせ、部室とか避難する場所に待機させる形にしています」

30年以上サッカーの指導をする顧問の和田さん。

空模様を確認して、危険を感じたら屋根のある場所に避難させるようにしています。

天気予報や注意報などを確認するのはもちろん、その日の天気次第では無理せず、練習を中止するといったことも意識しています。

さらに「自然の驚異」に対する備えとしてはこんなことも。

■郡山高校サッカー部顧問・和田幸治さん

「夏は熱中症が一番怖いし、熱中症になるケース、選手、条件が昔に比べると、かなり多くなっています」

熱中症です。

気温や湿度だけではなく部員の体調を把握することも欠かせず、部活動中は水分や塩分の補給をこまめに促すことで予防に努めているといいます。

■郡山高校サッカー部顧問・和田幸治さん

「指導者としては、気にしながら対応したいと考えています」