サッカーJ2のいわきFCは、順位が5位に浮上しJ1昇格も見えてくる好調です。そんないわきFCを応援しようと、スタジアムには多くのサポーターが駆けつけていますが、サッカー以外にも見どころが満載なのも「盛り上がり」の一因になっています。

2023年10月に名称を変えたいわきFCのホームスタジアム「ハワイアンズスタジアムいわき」。スタジアムの収容率は、昨シーズン平均で7割ほどと、Jリーグ全体で見てもかなり高い数字です。

これはつまり、ホームスタジアムでの試合が盛り上がっているということ。実際、Jリーグ参入後の1試合あたりの入場者数は大幅に伸びています。スタジアムを訪れると、若い世代の女性や家族も多いんです。その理由とは…?

■試合を観戦しに来た人は

(記者)どんなこと楽しみにスタジアムに来ていますか?「推し活をしに来ています。」

(記者)大きなカメラは?「カメラで選手を撮ったり推し活を楽しんでます」

■試合を観戦しに来た人は

「7番の西川潤です。サインと写真が入っています。待ち受けも潤です」

なかには、手作りのうちわやボードで応援するサポーターもいるようです。その日の先発メンバーのパネルや、選手個人の顔写真入りタオルで応援して、みなさん「推し活」を楽しんでいるようです。また、推し活以外の楽しみも。

■試合を観戦しに来た人は

「美味しいスタジアムグルメを食べること。外で食べると格別かな」

スタジアムグルメがなんと20店舗以上。浜通りのチームならではのイチオシグルメが、常磐ものを使った今シーズンの新商品「常磐サバ干しフライ」です。片手で食べられるので試合観戦にもぴったりです。推し活やグルメなど、いまや一つの「エンターテインメント」として楽しめるサッカー観戦。その裏には、スタジアムの設備を整える「クラブ側のおもてなし」もあるようです。

■いわきスポーツクラブ・シニアマネージャー 川﨑渉さん

「(スマートフォンなどの)通信環境の改善を2023年に図った。スタジアムグルメをお楽しみいただく際に全店舗が共通の決済方法で決済できるということでキャッシュレス化を図りました」

他にも、スタジアム内には授乳室があり、小さなお子さんがいる家族連れもゆっくり楽しめます。

震災を機に立ち上がったいわきFC。サッカーを通して、浜通りの復興を後押しするために、誰でも楽しめるスタジアムを目指します。

■いわきスポーツクラブ・シニアマネージャー 川﨑渉さん

「スタジアムに来たらグルメがおいしかったり、グッズがたくさんあったり、楽しいことがたくさんありますので、1日スタジアムで楽しんでもらえたらうれしい」