政治とカネの問題=自民党派閥の裏金事件をめぐり、県内関係の議員に新たな問題が浮上しています。

自民党安倍派の菅家一郎衆議院議員が、派閥からキックバックされた金を寄付し、税の優遇を受けていたことが分かりました。

5月27日、都内の議員会館で急きょ会見を開いた自民党安倍派の菅家一郎衆議院議員。

■菅家一郎議員

「裏金の運用ということでは全くない」

世間を騒がせた自民党の「派閥の裏金事件」をめぐり、菅家議員に新たな問題が浮上しているのです。

派閥の政治資金パーティーの収入の一部を議員にキックバックしていた「裏金事件」を巡っては、県内関係5人の国会議員も派閥からの寄付金として「キックバック」を受け取っていたことが分かっています。

このうち、菅家議員は、2022年までの5年間に総額1289万円をキックバックとして受け取っていました。

この金について、菅家議員は、個人名義として自民党の支部に寄付を行い、所得税の一部を控除される「税の優遇」を受けていたといいます。

■菅家一郎議員

「個人名義で全額入金して、収支報告をして、表で何に使ったかを明らかにしてきた。ただ、名義は違った。これは故意ではないですよ。派閥が書くなと言っていて、個人名義で書くしかないじゃないですか。」

その上で、菅家議員は、担当の税理士が法に基づいて申請してきたと説明し、派閥の収支報告書が修正された時点で控除を受けた額は、全額返還したとしています。

ただ、キックバック分をもとに税の優遇を受けたとされることについては…。

■菅家一郎議員

Qそれが使い道として、どうこうというよりも、やっぱりそういう本来は受けられないような控除を受けていたということについては?

「どうなのかという点については、ただ今回の場合は、ちょっとやっぱり、うちの派閥が、書くなという案件だよね。特殊な案件だと思いますよ」