「夢のマイホームを買いたい。でも、車もほしい」とライフスタイルの変化にともない家も車もほしいという人もいるでしょう。マイホームと車を同時に購入することは不可能ではありませんが、購入後の生活がどうなるのかを知っておけば安心してローンを組んで購入できるでしょう。 本記事では、年収700万円の夫婦・子ども1人で借入はないとし、フルモデルチェンジしたスイフトをカーローン200万円で購入しつつ、住宅ローン4000万円借りた場合を想定して解説します。 子どもの年齢によって生活レベルも変わりますので、どれくらいの返済額に抑えればいいのかだけでなく、子どもの年齢によって負担がどのように変わるのかも説明していきますのでぜひ参考にしてください。
カーローン200万円を借りた場合の返済額
カーローンは金融機関から借りる場合、ディーラーから借りる場合によって金利は異なりますが、金利は年2%〜4%、返済期間は3年〜10年程度です。
ローンは繰上げ返済を考慮しない場合、一般的に金利が高くなるほど、返済期間が短くなるほど月々の返済額が上がります。
ここでは、次の条件でカーローンの月々の返済金額を計算してみます。
●借入金額:200万円
●金利:年2.0%
●返済期間:3年(ボーナス返済なし)
上記の場合、カーローンの返済は月々約5万7000円(総返済額約206万円)となります。
なお、フルモデルチェンジした新型スイフトは、新車で2WD・CVTで約216万円、4WD・CVTで約233万円です。200万円のカーローンでは足らないため、頭金を用意する必要があります。
住宅ローン4000万円を借りた場合の返済額
住宅ローンは、選択する金利タイプによって金利の幅が大きく変わります。例えば、2024年4月適用金利は、フラット35であれば固定金利年年1.820%%〜3.210%と幅があります。
ここでは、変動金利を選択したとして、次の条件で住宅ローンの月々返済額を計算してみましょう。
●借入金額:4000万円
●金利:年3.210%
●返済期間:35年(ボーナス返済なし)
上記の場合、住宅ローンの返済は月々約15.8万円(総返済額約6663万円)となります。
返済比率25%を目安にする
シミュレーション計算をした結果、月々返済額は次のとおりとなりました。
●カーローンの返済:月々約5万7000円
●住宅ローンの返済:月々約10万円
●カーローンと住宅ローンの返済合計額:月々15万7000円
カーローンと住宅ローンの月々返済合計額が、どの程度生活を圧迫するかは家庭ごとで異なります。しかし、一般的には返済比率が年収の20%〜25%程度であれば、安定した生活が送れるとされています。
返済比率とは、年収に対する年間の返済合計額の割合です。
返済比率を計算式であらわすと、次のようになります。
返済比率 = 年間の返済合計額 ÷ 年収 × 100
シミュレーション例を参考に返済比率を計算してみると
15万7000円 ÷ 700万円 × 100 = 22.4%(返済比率)
となり、生活が圧迫されるほどの借入ではないことがわかります。
子どもの年齢が与える影響
一般的に返済比率22%程度だと生活を圧迫しないかもしれませんが、子どもにかかる費用を考慮した場合はどうでしょうか。
少し古い調査になりますが、内閣府がおこなった平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査によると、年齢別にみた子どもにかかる年間費用は、次のとおりです。
図表1
年間の養育費 | |
---|---|
未就園児 | 約84万円 |
保育所・幼稚園児 | 約121万円 |
小学生 | 約115万円 |
中学生 | 約155万円 |
内閣府 平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査を基に作成
上記のように子どもの年齢によって費用は大きく異なります。子どもの年齢によっては相当な年間の養育費がかかります。返済比率が適正値だったとしても、子どもの年齢によってはローンの返済が負担になる可能性も考慮しておかなければなりません。
まとめ
カーローンや住宅ローンを借りたときには、一般的に返済比率をみて生活が苦しくならないか確認します。
年収700万円の夫婦・子ども1人がカーローン200万円、住宅ローン4000万円を借りても返済比率だけみれば無謀な借入とはいえません。
しかし、返済比率はあくまで目安でしかなく、子どもの年齢や人数にもよります。返済比率だけでなく、自分の家族の状況も考えて借入をしていきましょう。
出典
内閣府 平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー