節約を頑張っている方にとって、パチンコに夢中になっているパートナーは、大きなストレスに感じるかもしれません。たとえ借金はないとしても、家計への影響を考えるとパチンコに行く頻度を減らしてほしい、できればやめてほしい……と思うでしょう。   今回は、パートナーが好きなパチンコをやめさせることはできるのか、について考えてみました。

パチンコに使う金額はいくらぐらい?

一般社団法人日本遊技関連事業協会の「2023年 パチンコ・パチスロファンアンケート調査」によると、1日あたりのパチンコ・パチスロにおける平均使用金額は「1万円〜3万円未満」が39.8%と最も多い結果となっています。
 
次いで「5000円〜1万円未満」が19.3%、「3万円〜5万円未満」が17.9%と続きます。全体の平均額は2万1538.6円となっており、週1回のペースで平均金額を使うと仮定した場合、1ヶ月に8万円以上の出費となる計算です。
 
生活費以外に8万円の出費があれば、貯金ができないだけでなく、ほかの部分の支出を削らなければならない家庭もあるでしょう。
 

パチンコをやめさせるためには?

なぜパチンコに行くのかについては、さまざまな理由が考えられます。
 
例えば仕事や家庭でのストレス解消、ほかに趣味がないなどです。このような場合は、別の楽しみやストレス解消法が見つかれば、パチンコに行く頻度が減るかもしれません。
 
今回のケースでは借金はないとのことですが、中にはパチンコをするために借金を重ねてしまった結果、返済が難しい状況になってしまう人もいるようです。
 
パチンコをやめさせたい場合は、感情的にならず、家計の現状を冷静に伝えながら家族で話し合うことが大切です。ここでは、パチンコをやめさせる、もしくは回数を減らすための具体的な方法をご紹介します。
 

やめてほしい理由を説明する

パチンコに行く理由を聞き、やめてほしい理由を伝えるなどお互い落ち着いて話し合うことが大切です。
 
その際は相手を責めるのではなく、気持ちを正直に伝え、パートナーがパチンコに行くことで家計が苦しくなっていることを、具体的に説明してみましょう。理解してもらうには、以下のような説明が効果的といえます。


・毎月、〇円の赤字になっている
・パチンコの出費で、将来のための貯蓄ができない
・旅行や外食など、ほかの楽しみにお金を使えなくなっている

具体的な数字や理由を挙げて説明することで、パートナーも問題意識を持つかもしれません。
 

金額や回数を決める

パチンコに行くのをいきなり禁止するのではなく、支出を見直し、パートナーがパチンコに使える金額や回数を話し合って決めることも有効です。決めた範囲内の金額で楽しむことを目標にして、超えた場合は制限するといったルールを設定してみましょう。
 

パチンコ依存症が疑われるときは専門家に相談する

話し合っても改善の兆しが見えず、パチンコに熱中するあまり日常生活を送ることが難しくなる場合は、パチンコ(ギャンブル)依存症が疑われるケースもあります。
 
自力での改善が困難なときは、カウンセリングやサポートグループなど、専門家の助けを求めることもひとつの手段です。
 

パチンコをやめさせるのは簡単ではないが、諦めずに取り組むことが大切

パチンコが好きな人にとって、完全にやめることは難しいかもしれません。家族で話し合い、少しずつ改善していくことをおすすめします。
 
まずは、パチンコに使うお金が多く、家計に影響を及ぼしていることを理解してもらう必要があります。パチンコに行く回数や使う金額を事前に決めておくことも効果的です。
 

出典

一般社団法人 日本遊技関連事業協会 2023年 パチンコ・パチスロファンアンケート調査(ホール来店客調査) 1日あたりの平均使用金額/使用金額の上限/使う金額の把握度合(16ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー