31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、140円38銭まで上昇した後、139円24銭まで下落し、引けた。米国の4月JOLT(求人労働移動調査)求人件数の予想外の増加を受けて、ドル買いが一時急速に強まった。しかし、その後は債務上限関連法案の採決を控えてリスク回避ムードが根強いなか、FRB当局者の利上げ見合わせ言及が相次いだことで、ドル売り・円買いが優勢になった。



 ユーロ・ドルは1.0705ドルまで上昇後、1.0635ドルまで下落し、その後持ち直して引けた。米・5月シカゴ購買部協会景気指数の悪化をきっかけにユーロ買いになり、JOLT求人件数の増加やドイツのインフレ鈍化でユーロ売りになった。ユーロ・円は149円77銭まで上昇後、148円59銭まで下落した。



 ポンド・ドルは1.2357ドルまで下落後、1.2437ドルまで上昇。ドル・スイスフランは0.9097フランから一時0.9145フランまで上昇した。



[経済指標]

・米・4月JOLT求人件数:1010.3万件(予想:940.0万件、3月:974.5万件←959.0万件)

・米・5月シカゴ購買部協会景気指数:40.4(予想:47.3、3月:48.6)

・独・5月消費者物価指数速報値:前年比+6.1%(予想:+6.5%、4月:+7.2%)