米国株式市場はまちまち。ダウ平均は240.52ドル安の39,566.85ドル、ナスダックは17.37ポイント高の16,396.83で取引を終了した。



連休明け、先週末発表されたPCE価格指数の結果を判断する動きにまちまちで寄り付いた。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が先週の講演で「利下げを急がない」とハト派姿勢を弱めたため年内の利下げ期待が後退し相場の売り圧力となりダウは終日軟調に推移。また、ISM製造業景況指数が予想以上に強い結果となったため長期金利の上昇が圧力となりナスダックは一時伸び悩むがかろうじてプラス圏を維持。ダウは終盤にかけ下げ幅を拡大し、まちまちで終了した。セクター別では、メディア・娯楽が上昇した一方、不動産が下落。



多角経営会社の3M(MMM)は飲料水訴訟を巡る公共水道事業者との和解案を地方裁判所が最終的に承認したほか、分社化したヘルスケア、ソルベンタム(SOLV)の取引が開始され、買われた。銀行のシティ・グループ(C)はアナリストの買い推奨を受け、上昇。航空会社のユナイテッド(UAL)はボーイング社の航空機の納入が遅れていることから計画通りに運航ができずパイロットに無給休暇ととるよう要請したとの報道を嫌気し、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)も売られた。



携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストがアイフォーンの売り上げの弱さを指摘し、目標株価を引き下げたため、下落。貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は郵便公社(USPS)の航空貨物輸送の主要委託先に決まったと発表したが、下落した。20年貨物輸送を受託していた競合の米フェデックス(FDX)はUSPSとの契約解消を発表し下落。



トミー・ヒルフィガーやカルバン・クラインなどの衣料ブランドを運営するPVH(PVH)は取引終了後、四半期決算を発表。2024年の売り上げ見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。





(Horiko Capital Management LLC)