9日の東京市場でドル・円は切り返し。朝方のタカ派的な日銀金融政策決定会合「主な意見」で円買いが先行し、155円17銭まで下落。午後は米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な金融政策の長期化を見込んだドル買いで、155円87銭まで値を上げた。

・ユーロ・円は166円74銭から167円32銭まで上昇。

・ユーロ・ドルは1.0751ドルから1.0729ドルまで値を下げた。

・日経平均株価:始値38,242.92円、高値38,429.81円、安値38,072.24円、終値38,073.98円(前日128.39円安)

・17時時点:ドル円155円80-90銭、ユーロ・円167円20-30銭

【要人発言】

・日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25-26日分)

「円安を背景に基調的な物価上昇率が上振れると、正常化ペースは早まる可能性」

「政策金利引き上げのタイミングや幅に関する議論を深める必要」

「国債需給バランスを踏まえ現状6兆円程度の長期国債買入れ減額は選択肢」

「金利のパス、市場に織り込まれているよりも高いものになる可能性」

・神田財務官

「介入関連報道、政府関係者が話した事実はない」

「為替介入に関し、世の中で言われている限界は全く間違えている」

「必要があれば適切な対応をとる」

【経済指標】

・日・3月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+0.6%(予想:+1.4%、2月:+1.4%)

・中・4月輸出:前年比+1.5%(予想:+1.3%、3月:-7.5%)

・中・4月輸入:前年比+8.4%(予想:+4.7%、3月:-1.9%)

・日・3月景気動向指数・先行速報値:111.4(予想:111.2、2月:112.1←111.8)