■ジェーソン<3080>の市場環境



帝国データバンクの調査によると、国内ディスカウント店市場は国内の人口が縮小傾向となるなか、一貫して市場成長が続いており、2022年度に初めて4兆円規模に達したと見られる。リーマン・ショックで消費が冷え込んだ2008年度の1.7兆円から2倍超に拡大し、2014年度以降の市場成長率は年率8.9%に達している。これはドラッグストアの年率平均成長率5.9%、コンビニエンスストアの2.0%、スーパーの1.7%、百貨店の2.1%減と比較して最も高い成長率を記録していることになる。これは食料品や日用品の値上げが続くなか、家計への負担がより重くなっており、「安くなければ買わない」といった節約志向の高まりが背景にあると見られる。こうしたなか、低価格を武器とするディスカウントストアはより需要の波が押し寄せており、今後も高い市場成長率が期待できるだろう。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)