福島県菓子工業組合の県献菓祭は「和菓子の日」の16日、郡山市の開成山大神宮で催された。県内の菓子店20社が自慢の銘菓を奉納し、業界の発展や県民の無病息災などを祈願した。

 郡山菓子商工協同組合の共催で、昨年に続き3回目。献菓式では、市内の「和の菓子たけだ」店主で和菓子職人の武田恭司さん(63)が神前で上生菓子(じょうなまがし)の製造を実演し、奉納した。組合の神山修一理事長(75)らが玉串をささげた。大役を終えた武田さんは「おだやかな気持ちで菓子をつくれて良かった」と振り返った。

 奉納した菓子は来場した市民らに配られた。神山理事長は「甘い物は心の栄養。末永く親しんでほしい」と願った。