関東近隣で相次いだ強盗事件で、栃木、群馬、長野3県警の合同捜査班が窃盗未遂容疑などで逮捕したベトナム国籍の男が、車のナンバープレートを何度も付け替えながら移動していたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。3件の強盗事件は南会津町の強盗致傷事件と類似点が多いことから同日、福島県警も捜査班に加わった。本県の事件との関連を捜査する。
 事件を巡っては、栃木県で起きた強盗事件の被害者名義のキャッシュカードで現金を引き出そうとしたとして、窃盗未遂容疑でベトナム国籍の自称内装工の男(25)、入管難民法違反(不法残留)容疑で同国籍の男(23)の2人が逮捕されている。
 捜査班は、すでに男の車を押収。捜査関係者によると、栃木、群馬、長野の3県それぞれの防犯カメラに、男から押収した車や似た車が写っており、その際にナンバープレートが違っていたという。捜査班は群馬県のホテルなどを中心に車で移動しながら強盗を繰り返していたとみて調べており、福島県警も押収した車に似た車が、南会津町の現場付近で走っていなかったかなど付近の防犯カメラの解析などを進めている。
 また、被害者の口座から現金数十万円が引き出されていたことも捜査関係者への取材で判明。利用停止措置の前に現金を引き出し盗んだとみられる。
 捜査班は17日、男ら2人を宇都宮地検に送致した。