日本中央競馬会(JRA)が運営するいわき市の競走馬リハビリテーションセンター(通称・馬の温泉)は23日、センター内にある競走馬用プールのプール開きを行い、レース復帰を目指す競走馬が泳ぎ初めに臨んだ。
 センターには、屈腱(くっけん)炎や骨折など脚にけがを負った競走馬が集まる。深さ3メートル、1周約40メートルのプールを泳ぐプール調教は、浮力を利用し、脚に負担をかけずに筋力や心肺機能の維持、増強が可能になるという。過去には、オグリキャップやトウカイテイオーなどもこの施設でリハビリした。
 この日は、2勝クラスの競走馬2頭を含む4頭が初泳ぎ。職員に手綱を引かれて2周を泳ぎ、その後は湯本温泉に漬かり、次なるリハビリに備えていた。
 東樹宏太所長は「レースで走る姿をファンも期待していると思う。馬と一緒にリハビリを頑張っていく」と語った。プールでのリハビリは10月ごろまで続くという。
 プール調教は平日午後1時半から見学できる。