初夏の味覚カツオが25日、福島県いわき市の小名浜港に今年初めて水揚げされた。昨年より4日早く、ほぼ例年並み。初日のカツオの水揚げ量は203キロと、ここ数年で最も少なかったものの、夏漁の花形の登場に漁業関係者が活気づいた。
 酢屋商店(いわき市)の船団が24日昼、同市の約100キロ沖合で漁獲し、巻き網運搬船第22寿和(すわ)丸が小名浜港に水揚げした。カツオは重さ2キロほどの中型が中心で、1キロ当たり330〜500円で取引された。
 八丈島沖など南部で漁場が見つからず、例年より半月ほど早く常磐沖での漁獲となった。酢屋商店の野崎太取締役(41)は「サイズも脂の乗りも良いが、量が足りていない。市民の期待に応えられるよう継続して漁に取り組んでいく」と意気込みを語った。