勇壮な戦国絵巻を繰り広げる国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の本祭りは26日、南相馬市原町区の雲雀(ひばり)ケ原祭場地で行われた。初夏の爽やかな陽気の中、約390騎の相馬武士が神旗争奪戦と甲冑(かっちゅう)競馬を繰り広げ、人馬一体の勇姿を見せた。
 五郷騎馬会の騎馬武者たちは市街地から昨年より約5千人多い約3万3千人(主催者発表)の観覧客が待つ祭場地に向けて進軍。最大の呼び物「神旗争奪戦」では、上空に打ち上げられた花火から落下する御神旗を目指して約200騎が入り乱れ、旗を奪い合った。甲冑競馬では、騎馬武者たちが旗指し物をなびかせながら勇猛果敢に疾走した。
 最終日の27日は同市小高区の相馬小高神社で神事「野馬懸(のまかけ)」が行われる。