福島県楢葉町の太陽光発電施設から銅線を盗んだとして、会津若松署は18日午後、盗みの疑いで、住所不詳、無職の男(30)らカンボジア国籍の男3人を逮捕した。ほかに逮捕したのは、住所不定、無職の男(28)、住所不定、無職の男(25)の両容疑者。同署は捜査3課、双葉署と捜査した。
 3人の逮捕容疑は、共謀して昨年7月2日午後7時ごろから翌3日午前4時20分ごろ、楢葉町の太陽光発電施設から銅線約3234メートル(約1340万円相当)を盗んだ疑い。同署によると、30歳男、28歳男の両容疑者は容疑を認め、25歳男は容疑を否認しているという。
 捜査関係者によると、3人はフェンスを壊して発電施設内に侵入し、銅線を切断してワゴン車に積み込んで逃走したとみられる。銅線は既に売却されている可能性があるという。
 同署によると、同署は昨年7月、入管難民法違反(旅券不携帯)と覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで30歳男、28歳男の両容疑者を逮捕した。その後、静岡県警が静岡県の施設から銅線を盗んだとして盗みの疑いで両容疑者を逮捕した。2人は技能実習生として来日したという。25歳男については、栃木県警が入管難民法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕していた。