2022年、福島県沖の地震の影響で東北新幹線が脱線した事故について、国の運輸安全委員会は、車体が揺れて車輪が浮く「ロッキング脱線」が起きたとする調査報告書を公表した。

2022年3月、福島県沖で起きた最大震度6強の地震では、東北新幹線が脱線し、乗客6人が軽いけがをした。

運輸安全委員会が28日に公表した調査報告書では、脱線は17両のうち16両で発生し、地震の強い揺れで車体が動き、車輪が浮いてレールを乗り越える「ロッキング脱線」が起きたと考えられるとしている。

そのうえで、高速で走行する新幹線は脱線すると被害が大きくなると想定されることから、「安全性の確保が最大限行われるべき」として、JR東日本などにさらなる対策の検討や技術開発を求めた。