小林製薬の紅麹(べにこうじ)原料を使ったサプリメントで健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省は調査会を開き、この紅麹の原料を使用する企業に、自主点検を依頼することを決めた。

厚労省によると、27日までに入院をした人数は93人に修正され、小林製薬に寄せられた健康被害の相談は約1万2000件にのぼっている。

厚労省は28日に専門家らによる調査会を開き、小林製薬が直接紅麹の原料を卸している52社と、これらの会社から原料を入手している173社を公表し、自主点検をして報告を求めることを決めた。

点検では、小林製薬と同じ原料を使って同じ程度の量を摂取する製品や、過去3年以内に医師から健康被害が1件以上報告された製品がないかを調べるよう依頼するという。

52社については29日までに、173社については4月5日を期限として報告するよう求めている。