円安の勢いが止まらない。
アメリカの経済指標を受け、円相場が1ドル = 154円を突破した。

ニューヨーク外国為替市場の円相場は1ドル = 154円台をつけ、1990年6月以来約34年ぶりの円安ドル高水準を更新した。

日本時間15日夜に発表された、アメリカの3月の小売業の売上高が市場の予想を上回ったことで、利下げが遅れるとの見方が広がり、日米の金利差があらためて意識されて、ドルを買う動きが加速した。

市場では、政府による為替介入への警戒感が続く中、「円相場は近く155円台をめざす」との見方も出ている。

一方、東京株式市場は、中東情勢の緊迫化を受け投資家の間でリスクを避けようという動きが広がり、幅広い銘柄が売られ、日経平均株価は700円を超えて値下がりし、3万9000円を割り込む場面もあった。

また、原油の供給不安が高まったことで、東京商品取引所の中東産原油の先物価格は、2023年9月以来、約半年ぶりの高値水準をつけた。