日本は決勝へ進出も…韓国は準々決勝で敗退

 大岩剛監督率いるU-23日本代表は、4月29日にアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップ準決勝のイラク戦に臨み、2-0の勝利で8大会連続の五輪出場を決めた。ウズベキスタンとの決勝に臨む大岩ジャパンについて、準々決勝でインドネシアに敗れた韓国は「五輪挑戦システム、日本サッカーは通じた」と育成方法を称賛した。

 日本は前半28分、MF藤田譲瑠チマが最終ライン背後に落とす絶妙なボールを送るとFW細谷真大が反応して抜け出し、今度は左足のシュートモーションからターンして右足で流し込んだ。エースの2試合連続ゴールで先制した日本は、前半42分にDF大畑歩夢、藤田、FW荒木遼太郎と速いパスがつながり、最後は荒木がGKとの1対1を冷静に決めて2-0とリードしてハーフタイムへ入った。

 後半はあとのないイラクが出足の鋭さを見せる立ち上がりになったが、日本は粘りの守備を見せる。このまま2-0で乗り切って勝利。8大会連続の五輪出場を決めた。

 日本とウズベキスタンが五輪切符を獲得した一方で韓国は10大会連続出場ならず。そのなかで、韓国は日本の育成システムを「受け入れる必要がある」と指摘した。

 韓国紙「京郷新聞」は「五輪挑戦システム、日本サッカーは通じた」と見出しを打って、23歳以下が出場できるアジア大会で21歳以下のチームで参加し、2年間経験を蓄積してU-23日本代表の力に結びついていると伝えた。

 韓国も「『長期プラン』を立てるべき。韓国サッカーシステムの根本的な必要性が定期されている」と報道。アジア大会で優勝すれば兵役免除となるため問題は残されているものの、「年齢別代表チームの安定的な運営と発展のためには日本のシステムを受け入れる必要がある」と、そのプランに学ぶべき点があることを伝えていた。

 準優勝したアジア大会メンバーで今回主力となっているのはDF関根⼤輝やMF佐藤恵允ら。世代として底上げしていく姿勢に感銘を受けたようだ。

FOOTBALL ZONE編集部