ライプツィヒ戦が現役ラストマッチに

 ドイツ1部ブンデスリーガは現地時間5月18日に最終節が行われ、今シーズン限りで現役を引退するフランクフルトの元日本代表MF長谷部誠がホームで行われたRBライプツィヒ戦(2-2)でラストマッチを迎えた。試合後に我が子と対面した際には涙も見せた長谷部の姿にドイツメディアも注目した。

 40歳の長谷部は2002年に浦和レッズでプロデビューし、08年1月にドイツへ。ヴォルフスブルク、ニュルンベルクを経て、14年6月からフランクフルトでプレー。今季で在籍10シーズン目を迎えたなか、4月17日に今シーズン限りでの引退を発表し、ホームでのライプツィヒ戦が現役最後の試合となった。

 ベンチスタートだった長谷部は後半アディショナルタイム、同じく今季限りでの現役引退を表明しているMFセバスティアン・ローデとともにタッチライン際に登場。その瞬間、大勢のサポーターから大歓声と拍手が沸き起こる。日本、ドイツで幾多の功績を残したレジェンドはピッチに立つとその数分後、現役最後のホイッスルを聞いた。

 試合後のピッチ上には、愛娘と愛息が父親のもとへ駆け寄る姿が。2人の愛する子供を抱きしめた長谷部はしばらく顔を上げられず、目にはうっすらと涙も浮かべた。このワンシーンは中継カメラでも捉えられ、感動の声が相次いでいた。

 ドイツ誌「ビルト」は「とても冷静な長谷部は試合終了のホイッスルが鳴った後数秒後に突然涙を流し、娘と息子の腕の中で激しく泣いた」と感情的となったレジェンドの姿を伝えた。

 長谷部はこの試合でブンデスリーガ通算出場試合数を384に伸ばし、外国人の選手としては、1位のクラウディオ・ピサーロ(490試合)に次ぎ、ロベルト・レバンドフスキ(FCバルセロナ)と並んで歴代2位タイに。アジア人選手としては歴代1位の出場記録を保持し、現役キャリアに幕を下ろしている。

FOOTBALL ZONE編集部