「Atsuto Uchida's FOOTBALL TIME」で内田篤人氏が語った

 ベルギー1部シント=トロイデンに所属する元日本代表FW岡崎慎司は、ベルギーリーグ第39節のルーベン戦(1-1)に先発出場し、後半8分までプレーした。この試合が現役最後の試合となった岡崎の交代時には、両チームの選手たちが花道を作って日本サッカー史に名を残すストライカーの最後を祝福した。スポーツチャンネル「DAZN」の「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」で、元日本代表DF内田篤人氏が、かつて日本代表でともに戦った岡崎氏の引退について語った。

 20年に渡るプロ生活を締めくくった岡崎は「終わりかっていう感じですね。ヒザがマジで痛いので、この試合で終わることを決めて怪我してから復帰するまで決めていたので、これで終わりです。後悔しかないですけど、しょうがないっていう感じですね。上にいけると思っていたところが、なくなってしまったのでやれていたところが、今シーズンでなくなってしまったので。今日やっていても『もっと上に行けるようなプレーができていないな』って思えたし、はっきり『もう終わりだな』と思います」と、悔いがないことを強調した。

 岡崎のラストマッチには、チームメイトのGK鈴木彩艶、MF伊藤涼太郎、MF山本理仁、MF藤田譲瑠チマもスタメン出場していたが、「シント=トロイデンで若い選手たちとやりながら、こういう選手たちをプレーで引っ張れない悔しさを感じていた。それも引退を決意する1つの要因だった。こういう選手にはもっと上に行ってほしいし、こういう選手と最後を迎えたのは運命かと思いますし、それを含めて良い終わり方だったと思います。寂しい気持ちは自分もありますけど、選手では辿りつけなかったところに次のキャリアで辿りつきたい気持ちの方が強いので、またスタートだっていう感じです」と、後輩たちへの期待を語るとともに、自身の今後についてもサッカー界に携わっていくことを明かしている。

 このインタビューを聞いた内田氏は「岡ちゃんらしいですね。『後悔しかない』って。岡ちゃんは真面目というか、自分にもっと何ができるんだろうって考えてやっていく人だから。監督とかをやるのか何かわからないですけど、向こう(ヨーロッパ)に残るっぽいですね。連絡を取っていないのでナゾですけど。岡ちゃんとは本当にたまに、すごい長い電話をする。『何しているの?』から始まって、『ウッチーはもっとサッカー界にちゃんと入っていかないと。いつ指導者始めんねん』みたいな感じで言われます。お疲れ様でした」と、コメントした。

 今後、岡崎と何か一緒にやっていくことはないのかと問われると、内田氏は「岡ちゃんにその気があるならば嬉しいですけど、ないっしょ多分。あの人はすごい考えくいて、僕は何も考えていないので、どうなるか分かりません」と、現時点では白紙であるとしている。

 同じく今季限りで現役を引退した元日本代表MF長谷部誠も、ドイツに残って指導者を目指していくという。「こうやってヨーロッパで指導者を目指す人はいると思うのですが、代表で日の丸を背負った人たちがどうなっていくのか。スタートみたいなものだから、結構、大事ですよね。岡ちゃんとか、長谷部さんは」と、かつてのチームメイトたちのセカンドキャリアに期待を寄せている。

FOOTBALL ZONE編集部