中国代表は26日、FIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選でシンガポール代表と対戦する。この試合を前に、主将のDFチャン・リンペンが代表引退を決意。その後に代表引退を撤回する一幕があったが、それは氷山の一角に過ぎないと、中国紙『捜狐』が報じている。

 34歳のリンペンは、これまでに中国代表として105試合に出場し6ゴールを記録。2009年12月に中国代表デビューを果たし、2023年から中国代表のキャプテンを務めている。しかし、アジアカップ2023ではカタール代表、レバノン代表、タジキスタン代表を相手に1勝も出来ず、勝利を目指した先日のシンガポール戦では2-2の引き分けに終わった。FIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選では、韓国代表、タイ代表、シンガポール代表と同組のグループCで3位に沈んでいる。

 7戦未勝利の状況が続いており、チーム内には落胆ムードが漂っているようだ。シンガポール戦終了後にリンペンが代表引退を示唆する発言をしたが、その後撤回。しかし、代表引退を考えているのは同選手だけにとどまらず、同メディアは「中国代表のベテラン選手の中には、代表でプレーする意欲を失っている者もいる」と報じている。また、同メディアはシンガポール戦について「今回はホーム戦だ。中国代表の目標は勝ち点3だけであり、もし、また逃したら、全国のファンに説明できない」との見解を示している。