UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準々決勝2ndレグ、マンチェスター・シティ対レアル・マドリードの試合が現地時間17日に行われ、PK戦の末にレアルが準決勝進出を果たした。スペインメディア『ELDESMARQUE』は、PK戦でDFアントニオ・リュディガーのある行為が勝利の鍵を握っていたと指摘している。

 レアルを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、フェデリコ・バルベルデやヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴなどの主力を先発起用した。12分、ロドリゴのゴールで先制したレアルだったが、76分にシティのケヴィン・デ・ブライネに同点ゴールを決められてしまう。

 試合は延長戦に突入するも決着がつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。レアルは最初のキッカーであるルカ・モドリッチがPKを外してしまう。その後、シティはフィル・フォーデンがシュートを決めたものの、ベルナルド・シウバのPKはレアルの守護神アンドリー・ルニンが見事ストップした。

 そしてシティのマテオ・コヴァチッチの番が来ると、かつてチェルシーで一緒にプレーしていたリュディガーはGKのルニンに対して、シュートの方向を頭でこっそり伝えていた。実際に、ルニンはリュディガーが指し示していた右側に飛んだことでコヴァチッチのPKをストップ。レアルがシティをPK戦で破り、見事ベスト4進出を決めている。

 同メディアは、密かにコースの指示を出していたリュディガーについて、「PK戦の英雄」と述べた上で、レアルに対して勝利をもたらした鍵となる人物だったと称賛の言葉を送っていた。