アーセナルの左サイドバックに関しては、今夏の補強が噂されている。しかし、すでに日本代表DF冨安健洋を含め、多数の選手が揃っている上にレンタル元から復帰する選手もいるため、このポジションに固執すると夏の移籍計画が混乱する恐れがあると、英メディア『アーセナル・インサイダー』が警告した。

 冨安は今季公式戦30試合に出場し2得点3アシストを記録。同選手はセンターバックのポジションでもプレー可能だが、ガブリエウ・マガリャンイスとウィリアン・サリバが怪我なく安定した守備を見せていることから、冨安にとって現状の主戦場は左サイドバックとなっている。このポジションにおいて、冨安は1対1の守備の強さを高く評価されているが、負傷離脱の多さが懸念点だ。ただ、同選手だけでなく、他の選手にも懸念点がある。ユリエン・ティンバーも離脱期間が長いため来季は不透明、オレクサンドル・ジンチェンコは守備の弱さと集中力の欠如、ヤクブ・キヴィオルは攻撃の勢いを欠くことが課題だと、同メディアは報じている。

 それぞれの選手に難があることから、左サイドバックの補強が噂されているが、もう一つの問題がある。それは、レアル・ソシエダのキーラン・ティアニーとノッティンガム・フォレストのヌーノ・タヴァレスがレンタル元からアーセナルへ復帰する可能性があることだ。同メディアは「つまり、アルテタ監督の指揮下には既にベテラン左サイドバックが6人いることになる。このポジションに新しく選手を加えるには、少なくとも2人か3人を放出する必要があるのは間違いない」と指摘。

 ただし、左サイドバックだけに補強、売却、レンタルなどに時間を費やすことになると「アーセナルはチームの他の分野にも投資する必要に迫られているため、左サイドバックの状況を整理するために必要な作業量と、実行する必要がある取引の膨大な数は、クラブの他の夏の計画を台無しにする恐れがある」と警告している。

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