UEFAユーロ2024(EURO2024)・グループリーグ最終節の4試合が現地時間26日にドイツの各地で開催された。混戦を極めたグループEからは、ルーマニア代表とベルギー代表、スロバキア代表が決勝トーナメント進出を決めた。グループ最下位に沈んだウクライナ代表は勝ち点「4」を獲得するも、敗退が確定している。

 ウクライナ対ベルギーは、両者譲らずスコアレスドローに終わった。ケヴィン・デ・ブライネを中心に、ベルギーは序盤からゲームの支配権を得るが、ウクライナも巧みな対応を見せた。CBのオレクサンドル・スヴァトクを中心とする5バック(攻撃時3バック)で堅実に守りながら、ロングボールを前線に放り込む。シュート数で比べると、13本放ったウクライナがわずかにベルギーを上回っており、決定機の数はほぼ同数だったと言えよう。それでも両チームともに最後までネットを揺らせず、試合終了のホイッスルを迎えた。

 同時キックオフのスロバキア対ルーマニアも、勝ち点「1」を分け合っている。24分に先制点を挙げたのはスロバキアのMFオンドレイ・ドゥダだったが、前半のうちにルーマニアも追いつく。MFのヤニス・ハジがペナルティエリア内で倒されてPKを得ると、ラズバン・マリンがこのチャンスを落ち着いて決めて試合を振り出しに戻した。後半はスコアに動きなく、そのまま同点で終了。両チームともに決勝トーナメント進出を決めた。

 そのあとに行われたグループF組のジョージア代表対ポルトガル代表は、下剋上が果たされている。FIFAランキング6位のポルトガルに対し、74位のジョージアが2-0で金星を挙げた。ポルトガルがターンオーバーのためにメンバーを大きく入れ替えてきたとは言え、クリスティアーノ・ロナウドを筆頭にディオゴ・ダロトやペドロ・ネトなどの世界的な選手がスタメンに名を連ねていた。クヴィチャ・クワラツヘリアらのゴールにより、ジョージアがポルトガルを2-0で破っている。

 同じくF組のトルコ代表対チェコ代表は、2-1でトルコが勝利している。20分にチェコのMFアントニン・バラークが2枚目のイエローカードをもらい、退場処分を受ける。前半のチェコはどうにか耐え忍んだものの、後半はトルコの猛攻をしのぎ切れず失点。51分、10番を背負うハカン・チャルハノールの鋭い弾道のシュートが決まり、トルコがリードを奪う。しかし数的不利のチームも意地を見せ、トマーシュ・ソーチェクがこぼれ球を押し込んだ。そのままドロ―決着かと思われたが、トルコのジェンク・トスンが後半アディショナルタイムに勝ち越し弾を決めた。

ウクライナ代表 0-0 ベルギー代表
スロバキア代表 1-1 ルーマニア代表
ジョージア代表 2-0 ポルトガル代表
チェコ代表 1-2 トルコ代表

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