このお話は、騙されて既婚男性と交際してしまった私の黒歴史です。「既婚者とは付き合えない」と別れを告げると、彼がクレイジーな行動を連発して……?

嘘つきな上にサイコパスだった年上の彼

アラサーの頃付き合っていた、5歳年上の彼氏。
年齢的にも結婚も意識していたのに、まさかの既婚者であることが発覚したのです。

未婚だと聞いて付き合っていたので、私は「既婚者とは付き合えない」と、すぐに別れを告げました。

しかし彼は別れることに納得せず、それから執拗に付きまとわれるようになったのです。

毎日何十回ものメッセージと電話をしてきて、返信せずにいると、会社の前で待ち伏せされました。

そしてなんと、私の目の前で「君しかいないんだ!」と大声で叫んで土下座。

大勢の会社の人に見られてしまい、私は恥ずかしさのあまり、その場から走って逃げました。
しかし彼が走って追いかけてきたので、恐怖を感じて交番に逃げ込みました。

さすがに交番にまでは追いかけてこず、一安心したのも束の間。

数日後、出勤するために会社の最寄り駅のエスカレーターを降りていた時です。
エスカレーターの下で、花束を持った彼がひざまずいて私が降りてくるのを待っている姿が見えました。

(なぜ花束? なんでひざまずいているの? 本当に怖い……!)

私は恐怖で震える体をなんとか奮い立たせ、エスカレーターが着いた瞬間、猛ダッシュ。
ちょうど通勤ラッシュの時間帯だったため、人混みに紛れて逃げることができました。

しかし彼の常軌を逸した行動は、それだけでは終わりませんでした。

今度は自宅付近に現れ……

幸い、彼は私の自宅に来たことがなく、自宅の場所は知られていませんでした。

しかし自宅の最寄り駅を教えたことがあったためか、ある晩、仕事帰りにその駅の改札を通ったところで名前を呼ばれ、振り返ると彼が立っていました……。

自宅付近にまで現れたことで、私の恐怖心はピークに。
ちょうどそばを歩いていた駅員に「警察を呼んでください!」と助けを求めて、駅員室で保護してもらいました。

その後、私の前に彼が現れることはなくなり、連絡も徐々に減っていき、最終的に縁を切ることができました。

現在、私は他の男性と結婚して幸せに暮らしていますが、ふとした時に当時を思い出すと、今でも恐怖を感じます。

最後に

既婚者なのに「未婚」と嘘をついて女性と交際する時点で、一般常識からかけ離れた人だと感じてしまいます。

ケースバイケースではありますが、重要な場面で嘘をつく人には、極力近づかない方がいいかもしれませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N