これは私と義母の間に起こった出来事です。良好な関係を築けていると思っていた義母の発言に、切ない気持ちになったのですが……。何と言われたのか、私の体験談をご紹介します。

義母と私

私は去年夫と結婚して、先日ちょうど1年を迎えました。結婚前から義母とは良好な関係を築いていて、普段から電話やLINEで連絡を取ったり、ときには2人きりでお茶をしたりと、世間でよく聞く嫁姑問題とは無縁でした。

義母は私を本当の娘のように可愛がってくれて、2人きりでいても気まずさはなく、むしろ2人で会える機会を楽しみに感じるほど仲良くさせてもらっています。

結婚して1年が経ちましたが、私たち夫婦にはまだ子どもがいません。夫とは「近い将来子宝に恵まれると嬉しいね。」と話していました。

義母の宣言

そんなある日、義母に誘われ2人でお茶をしながらいろんなお話をしていました。すると義母が突然、「私、孫には興味ないからね。もしも生まれても私に見せなきゃとか連れて行かなきゃとか考えないで。孫のことには口出ししない。孫は○○(私の名前)のご両親に可愛がってもらえばいいと思うの。」と言うのです。

私は義母に普段よくしてもらっていることからも、「いずれ子どもが産まれたらきっと喜んでもらえる」「義母も孫ができたらうれしいだろう。」と勝手に思っていました。

義母の発言は私にとっては「孫は可愛がりません宣言」をされたように感じ、まだできてもいないのに拒絶されたように思い、ひどく落ち込んでしまいました。

義母の真意

あとあとわかったことですが、義母の発言は私のためを思ってのことだったようです。妊娠を急かすようなプレッシャーを与えないために、あえてまったく興味がないと話したんだとか。

義母は若いころ嫁姑問題で悩んでいたようで、お姑さんから子どもの教育に口出しされたり、義実家とのお出かけでいびられたりしていたそうです。

そうとは知らず突然の「孫は可愛がりません宣言」だと感じ落ち込んでいましたが、優しい義母の気持ちを知れて安心できました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A