結婚すると、周囲から「子どもはまだ?」「そろそろおめでた?」なんて聞かれることもありますよね。たとえ相手に悪意がないとしても、あまりいい気持ちはしないものです。今回はそんなデリケートな話題で嫁を苦しめた姑のエピソードを知人が聞かせてくれました。

子どもに恵まれない私たち

私は3年前に夫と結婚しました。もともと生理不順ということもあり妊娠しにくいようで、まだ子どもには恵まれていません。

けれど夫婦2人の生活はそれなりに楽しく充実していたので、私たちは幸せでしたし、「もう少し2人の生活を楽しんで、もし自然に子どもができなければ治療も考えようか」と意見も一致していました。

放っておいてくれない姑

しかし夫婦で決めた私たちの人生設計に納得できない人がいたのです。それは、姑!

夫が1人っ子ということもあり、結婚当初から姑はとにかく「早く孫を産んでちょうだいね」「うちは息子しかいないんだから、あなたが産んでくれないと」とかなり強気に孫を催促してきました。

そのたびに夫はさりげなく私をかばい、フォローしてくれていたので、姑に何を言われても私はなんとか耐えて平常心を保っていられたのです。

義実家から呼び出し?!

ところがある日、私たちは夫婦で義実家に呼び出されました。

改まって一体なんだろう……? と恐る恐る訪問すると、姑は顔を合わせるや否や、もう我慢ができないとばかりに私を責め立ててきました。

「子どもを産めないってことは、普通の家庭を築けていないっていうことよ」
「あなたじゃ息子を幸せにできない!」
「今からでも遅くないから別々の道を選んだほうがお互い幸せなんじゃないかしら?」

そんなひどい言葉を、矢継ぎ早に投げかけてきたのです!

あまりのことに涙が……

あまりの言い分に私は絶句し、ただただ涙を流すしかできませんでした。「私では夫を幸せにできないの……?」そんな考えも脳裏をよぎります。

するとその時、普段は穏やかな夫が姑に対して激怒してくれたのです!

夫は、「俺は彼女を幸せにしたくて結婚した。子どもがいてもいなくても、彼女を幸せにすることが俺の夢。離婚を勧めてきたり心無い言葉を投げつける母さんがいたら、その夢は叶えられない」と言い放ち、「これ以上言うなら縁を切らせてもらう」と絶縁宣言までしてくれました。

予想外の息子からの反撃に姑は狼狽してオロオロするばかり。
そして、よっぽどショックだったのか、それからは一切口出ししてこなくなりました。

まとめ

孫がほしいという気持ちはわかりますが、産むか産まないか、産むとしてもいつごろにするかを決めるのは本人たちです。姑の立場で口出しして良いはずはありませんよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの