筆者の知人女性A子は、正社員として勤務していた会社を辞め、夢を叶える為に一念発起しました。
しかしA子の元職場の先輩女性は、詳しい事情も知らないのに、心無い発言を繰り返します。
ですがA子の正体を知った時、先輩は……? A子から聞いたスカっとエピソードをお届けします!

ドラッグストアに頻繁に訪れる先輩

私の知人女性A子は、正社員として勤務していた会社を辞め、ドラッグストアで働き始めました。
A子には「ネイルアーティストになりたい」という夢があり、その為に敢えて時間的余裕のあるフリーターの道を選んだのです。

ですがA子の元職場の先輩女性は、何かとドラッグストアに足を運んでは、A子に対し見下す発言を繰り返しました。
「正社員辞めて、フリーターになるとか信じられない。ま、アンタには、正社員として働くとか荷が重すぎたか!」
ですが大人なA子は、先輩の発言をスルーして、真面目に仕事に励みます。

シフトを減らしたA子

それからもA子に意地悪を言いたくて、頻繁にドラッグストアに足を運ぶ先輩でしたが、ある時を境にA子の顔を見る機会が格段に減りました。
「ひょっとして辞めたのかな?」と思っていると、久々にA子が店内にいるのを発見したので「待っていました!」とばかりに駆け足でA子の元に駆け寄る先輩。

「アンタ、最近、姿を見ないからバイトまで辞めちゃったかと思ったよ〜」と言ってA子をからかう先輩でしたが、A子の顔は涼やかです。
「ああ。実はネイルの仕事が忙しくなって、シフトを減らして貰ったんです!」
そう言ってA子は先輩に、自身の運営するSNSのページを見せました。
そこにはお洒落なネイルチップがズラリと並んでおり、ソールドアウトの文字が並んでいます。

一石二鳥のアルバイト!

A子が作成したネイルチップが飛ぶように売れていると知り、面白くない先輩はこのような台詞を発しました。
「じゃあ、アルバイトなんて辞めれば良いじゃん! 本当は、全然儲かっていないから、ここに来てるんじゃないの?」

それに対し、A子はにこやかに説明を行います。
「でも、ドラッグストアでバイトしていると、社割でマニキュアが2割引きで購入出来るんですよ! どんな色やデザインがお客さんに人気なのか直で見られますし、普段、家に籠って作成している分、接客業は良い気分転換になります。だからこれからも、週2はアルバイト出来れば良いなと思っています!」

A子の優雅な返答に対し、先輩は口をへの字に曲げ「まぁ、頑張んなさいよ」と言って、足早に店をあとにしました。
それ以降、先輩はA子の勤務するドラッグストアを訪れなくなったといいます。

それぞれの事情に他人が首を突っ込むのはマナー違反ですし、どのような働き方を選択するのは個人の自由です。
先輩にも何か理由があったのかもしれませんが、今後、その点を踏まえた言動を行って欲しいものですね!

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子