私が友達にしてしまった失敗談です。よかれと思った行動で、友達を苦しめてしまっていたと知り、とても反省しました。

幼馴染のA

私は未婚で実家暮らしをしています。近所に住む幼馴染のAは結婚して、遠方に住んでいたのですが、離婚を機に母親の暮らす実家に帰ってきました。

Aには4歳の子どもと2歳の子どもがいて、シングルマザーになり子どもたちと一緒に実家に引っ越してきたようです。Aとは実家が近く幼稚園の頃から家族ぐるみで交際していました。

Aの引っ越しで私たちは数年振りにまたご近所さんになりました。

幼馴染の近況

Aが実家に帰ってきてから少しして、Aの実家に遊びに行くことに。Aの実家で話しているうちに、Aは母親に子どもたちを預け、夜働きに出掛けていることを知りました。

子ども2人は私によく懐いてくれていて、帰り際Aから「よかったら私が仕事でいないときでも、暇があれば子どもたちに会いに来てあげてほしい。」と頼まれます。

私は昼間に働いていて夜は比較的自由な時間が多いため、仕事が早く終わった日にはなるべくAの実家に顔を出すようにしました。子どもたちはひんぱんに顔を合わせて遊んでくれる私に、どんどん懐いてくれているようです。

幼馴染の心境

そんな生活が当たり前になった頃、Aの仕事が休みの日にAの実家に遊びに行きました。母親も私もいる状況ですが、子どもたちは私に慣れていたので「遊ぼう遊ぼう」と手を引っ張ったり、「ご飯を食べさせて」とねだって来たり、Aが仕事の日と同様に私を求めます。

その状況を目の当たりにしたAは子どもたちに向かって、「そんなに○○(私の名前)がいいなら、私はお母さんやめる! ○○の子になりなさい!」と怒鳴ってしまいました。『お母さんやめる』宣言に子どもたちも大泣き。

Aは子どもたちと夜一緒にいられないことに寂しさや申し訳なさを感じていて、それでも子どもたちのために働いていかなければならない状況に葛藤していたようです。本当は自分が子どもたちと一緒にいてあげたいのにいられず、子どもたちが他人の私に懐きすぎている状況が受け入れられなかったと言います。

まとめ

それから私は行き過ぎた振る舞いを反省しました。良かれと思ってしたことでしたが、Aの言葉を真に受けて、人の家庭に踏み込み過ぎたと感じています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A