「遠慮」を知らない人っていますよね。周りにいたら、ちょっと厄介かもしれません。今回は私の実体験から、離乳食を根こそぎ持って帰るママにドン引きした話をご紹介します。

賞味期限が近い保存食の配布

長男の通う保育園では、災害時用に保存食を常備してくれています。保存食の賞味期限が近くなると、保育園の門の前で先生が配るのが習慣になっていました。

先日、賞味期限が近くなった0〜1歳向けのおかゆやフルーツなど離乳食の瓶の配布が行われていたのですが……。私はびっくりする光景を目の当たりにしたのです。

遠慮ゼロ! 一人のママが独り占め!?

離乳食の瓶が段ボールに入った状態で、門の近くに置かれていました。「必要な方は持って行ってくださいね〜」と段ボールの横に立ち、子どもを送りに来た保護者に声をかける先生。

私が長男を教室まで送り、門に向かって歩き出したとき、一人のママが先生に近づいていくのが見えました。

そのママは、「これもらえるんですかー? 何個までですかー?」と食い気味に先生に聞いていました。先生は、「特に何個までとかは決まってないです〜」と回答。

すると、それを聞いたそのママは「じゃあ、箱ごともらいたいです!」と一切遠慮することなく、段ボールごと全部持って行ってしまったのです。

自分の子どものためではない? 離乳食を持ち帰った意外な理由

先生も周りにいたママも、一人段ボールを抱えて歩き出すそのママを見て唖然としていました。私がパッと見た感じでは、おそらく50個は入っていました。

一人のママが全部持って帰ったと、すぐに園内で噂に。しかしそのママの子どもは現在年中です。妹や弟もいませんでした。

それにもかかわらず持って帰ったのは、なんとそのママの妹が最近赤ちゃんを産んだかららしいのです。妹やその赤ちゃんは隣の県に住んでいるので、当然ながらこの保育園には通っていません。

配布方法が変更に

先生から個数制限はないと確認を取っていたとはいえ、保育園の経費で購入したであろう離乳食を全部持って帰るなんて、少しは遠慮があっても良さそうなもの。案の定、他の保護者からブーイングが起こりました。

一人のママによる離乳食の独り占め以来、保存食の配布は門で誰にでも配るのではなく、離乳食の対象年齢にあたる在園児に平等に配られるようになりました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K