いちいち人を比べては、優劣をつけたがる迷惑な人に出会ったことはありますか?
「この子の方が可愛い」「あの子の方が頭がいい」
比べられた本人は、自尊心を傷つけられていることもあるのに……。
今回は、筆者の友人から聞いた、比べたがり屋の姑のお話をどうぞ。

娘同士仲良く、ほほえましい光景

私には、5歳の娘がいます。

何とたまたまですが、義姉の娘も同い年の5歳。

2人とも女の子で、出会ってからはすぐに仲良しになりました。

年に数回しか会えなかったものの、楽しそうな娘を見られるのは嬉しくて。

義姉もとっても優しい人で、子育てに関する情報を教えてくれたり、困っていることはないかと気遣ってくれていました。

そのため、お正月やお盆の時期に、義実家に集まるのが楽しみでした。

でも1つだけ、姑に悩まされていたのです……。

何でも比べたがる姑に困っていた

「この子の方が要領が悪い」
「この子は可愛げがないわ」

姑は何かにつけて、孫たちを比べ優劣つけたがる“比べたがり屋さん”だったのです。

いいことを褒めてくれるならまだよかったものの、言われるのはいつもマイナスなことばかり。

娘たちの顔色が悪くなり、楽しそうな雰囲気が崩れてしまうのがネックでした。

そのたびに夫や義姉が注意してくれていたのですが、姑の性格は直らず。

特におとなしい性格の娘の成長に悪影響を及ぼさないか、と心配していると……。

孫からしっかり拒絶された!

あるときのお正月も、孫たちを比べてはマイナスな発言をする姑。

私も苦言を伝えよう、と口を開こうとしましたが……。

「比べられるの嫌だ」
「おばあちゃん嫌い!!」

なんと義姉の娘がはっきり『イヤだ』と言ってくれたのです!

それに続くように私の娘も反発。

「おばあちゃん嫌いなの一緒」
「あっちで遊ぼう〜」

2人とも姑をしっかり拒絶する発言をしてから、別の部屋に行ってしまいました。

溺愛していた孫から嫌われていると知り……

悪気があっての発言ではなかったと思いますが、大好きな孫たちから嫌われていると分かり、姑は呆然。

いつも夫や義姉に注意されたときは言い返すのに、黙り込んでしまいました。

そこで義姉とともに
「これ以上比べるならもう会わせません」
ときっぱり伝えることに!

するとかなりきいたのか、それからは孫同士を比べることもなく。

「可愛いね〜」
「すごいね〜」
と何でも、言われて嬉しい言葉で、可愛がってくれるようになりました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい