〈発売中の『婦人公論』4月号から記事を先出し!〉 2020年に放送された主演ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』で注目を集め、22年の連続テレビ小説『舞いあがれ!』でヒロインの相手役を演じ、幅広い世代から人気急上昇中の赤楚衛二さん。23年は『ペンディングトレイン―8時23分、明日君と』『こっち向いてよ向井くん』とメインキャストとしての出演が続きました。演じた人物が実在するかのように思わせてしまう表現力を持つ赤楚衛二さんの素顔は。本日4月11日から放送開始の主演ドラマ『Re:リベンジ―欲望の果てに―』では、新たな役柄への挑戦となるそうで――。(撮影:宅間國博 構成:上田恵子)

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2つの作品で心身を鍛えられた

この3月で30歳になりました。20代、特に仕事に関しては「後悔なく頑張った」という感覚です。

20代最後の年は、ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日君と』『こっち向いてよ向井くん』と、ありがたいことに出演作が続きました。

静岡の樹海で撮影した『ペンディング〜』では、4ヵ月間の過酷なロケで肉体を使い、『〜向井くん』では、台本7〜10ページに及ぶ会話劇で脳みそを使い……。(笑)

とはいえ、どちらも本当に素敵なドラマで、「やってよかった!」と心から思いますし、あの現場を経験したからこそ心身が鍛えられた。どちらも間違いなく僕を強くしてくれた作品です。