次は古帛紗と菓子切りである。古帛紗は価格の幅が広く、私が見たなかでは380円から9万円以上のものまであった。もちろん何万円もするものを、超初心者の私が持つ必要はないけれど、あまりに安っぽいのも避けたい。

柄もたくさんあるので、どれを選んでいいのかわからなかったのだが、「お道具の柄とかぶると亭主に失礼なので、古帛紗は柄違いのものを3枚ほど持参したほうがよい」と書いてある本を見た。

よく花見に桜の柄の着物や帯を身につけるのはよろしくないといわれていたが、今はよほどうるさい人でない限り、そんなことはいわなくなった。私も花見に桜の着物や帯をしている人を見ても、何とも思わない。

しかし茶道については、亭主が選んだ道具に対して、客が持ってきた物の柄や身につけているものがかぶるのは、やはり今でも避けるべき問題なのだろう。そのために複数枚の古帛紗を持つ配慮も必要なのだと勉強になった。

といっても私は超初心者だし、御茶席に呼ばれる機会もほぼないと思われるので、お稽古のみに使う、ほどほどの値段であまりお道具の邪魔をしないようなものを1枚と、3000円から4000円程度のものでいいかなと思い、どんな着物にも合いそうな、白地の古典柄の古帛紗を選んだ。四角形の三方を縫うだけなので、いずれ自分で作れそうな気もしてきた。

菓子切りは、師匠のところで黒文字を出され、いろいろと検索してみると黒文字が主流のような気がしたので、買おうとしたのだが、3寸、3.5寸、4寸など、菓子切り用として何種類かの長さがある。これはどうすればいいのだろうかと悩んだ結果、3寸と3.5寸のものを買った。もし使わなくても家で使うこともあるだろう。