長男に打ち明ける

しかし、一応、家族の中にも味方がいた方がなにかと便利だと思い、ある晩、長男のときおにだけそっとこの保護犬計画を打ち明けた。

「まじで?まじなの?」

息子はあまりの突拍子もない提案に爆笑していた。そして

「わかったよ。きっとお母さん喜ぶと思うよ。つむぎ(娘)もずっと犬ほしいっていってたもんね。なにかあれば協力するよ」

と、応援の言葉をもらって心がすっと軽くなった。

それから一週間。ついに首を長くして待っていた雅姫さんからのLINEが届いた。「子犬たちがの写真が届きました!」

※本稿は、『妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした』(風鳴舎)の一部を再編集したものです。