赤ちゃんの健やかな成長を願う「ふくい泣き相撲」が4月29日、福井県護国神社(福井市)で開かれた。大相撲力士に抱えられた赤ちゃんが元気な泣き声を響かせ、会場には見守った家族らの笑顔が広がった。

 同神社崇敬会が主催。生後6カ月から1歳半程度の約300人が参加した。大相撲放駒部屋の北乃庄(福井市出身)と若山中の2人が赤ちゃんを抱えた。

 赤ちゃんは、家族が付けた「しこ名」を読み上げられて土俵入り。力士に大声で驚かされると「わーん」「ぎゃー」と泣き叫ぶ熱戦を繰り広げた。そばで見守った家族らが「頑張れ」などと声援を送っていた。同県おおい町出身の福井県住みます芸人、飯めしあがれこにおさんが行司を務め、それぞれの取組に「よだれたらし泣き」や「指くわえ泣き」といった決まり手をつけて会場を盛り上げた。

 福井市の夫婦は、1歳3カ月の長男の泣きっぷりを見守り「暴れ泣きの決まり手で勝ったので、よく頑張った。元気に育って強い子になってほしい」と目を細めていた。