「値上げ」の話題。5月から値上げが発表されているのがオリーブオイル。どのくらい値上げされるのか?
「日清やさし〜く香るエキストラバージンオリーブオイル350g」は62%の値上げ。
そして、「BOSCOエキストラバージンオリーブオイル456g」は50%値上げだ。
いずれも5月1日の納品分からが対象で、例えばBOSCOは現在、福島市のA店で1058円で販売しているので約1500円になる。
この他にもJーオイルミルズの商品は、家庭用オリーブオイルが最大66%、業務用が最大80%の値上げとなる。

この値上げは、オリーブの主産地であるスペイン等での熱波や干ばつによる記録的な不作が大きな原因となっているということだ。
このような天候不順の影響は、いま注目されているあの野菜にも広がっている。

<ブロッコリーも高騰>
福島県南相馬市原町区に広がるブロッコリー畑。
天候不順の影響などから東京都中央卸売市場では、3月下旬ブロッコリーの卸売価格が平年と比べて170%まで高騰した。
「(ブロッコリーを)直売所なんかにだすと評価を得てるし、老若男女みなさんブロッコリー好きという方が多い」と話す南相馬市の市議会議員を務めながら農業を営む菊地洋一さん。最近の需要の高さを実感しているが、栽培には難しさがある。

福島テレビ・氏家彦斗記者:「ブロッコリー畑が広がっていますが、この時期のブロッコリー畑はとある理由から作付け面積を五分の一程度に抑えているということです」

春先のブロッコリーは虫や病気の被害を受けやすく、秋冬と比べた場合1割程度出荷できる割合が悪くなる傾向にある。さらに2026年度から国の「指定野菜」に加わることが決まり、改めて注目されたことも価格の高騰につながったとみられている。

価格は今後落ち着いてくると見通されているが、菊地さんは今後の需要を見据えて、栽培面積の拡大も検討している。菊地さんは「南相馬でブロッコリーがたくさん、私に限らずですけども、多く出荷してですね、皆さんに喜んで貰いたいなという風に考えています」と話した。