クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシに次ぐ「国際試合での得点数世界3位」の記録を持つインド代表FWスニル・チェトリが、ついに代表を引退することを発表した。
スニル・チェトリは1984年生まれの39歳。2005年からインド代表で長くプレーし、同国最高のスター選手として評価されているストライカーだ。
2012-13シーズンにはポルトガルリーグのスポルティングCPにも移籍した経験を持っており、その際にはリザーブチームで3試合に出場した。
その後も国内リーグとインド代表では活躍を続け、クラブレベルでは通算550試合で253ゴール。代表では150試合で94ゴールという輝かしい記録を残している。
彼は今回発表された動画において、6月6日に行なわれるクウェート戦を最後に代表を離れることを発表した。
なお、国際試合におけるゴール数のランキングは以下の通りとなっており、スニル・チェトリは引退選手を含めても世界歴代4位である。
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル):128ゴール
アリ・ダエイ(イラン):109ゴール(※引退)
リオネル・メッシ(アルゼンチン):106ゴール
スニル・チェトリ(インド):94ゴール
モフタル・ダハリ(マレーシア):89ゴール(※引退)
アリ・マブフート(UAE):85ゴール
フェレンツ・プスカシュ(ハンガリー):84ゴール(※引退)
ロメル・ルカク(ベルギー):83ゴール
ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド):82ゴール
ゴッドフリー・チタル(ザンビア):79ゴール(※引退)
ネイマール(ブラジル):79ゴール
ちなみに日本では釜本邦茂氏が通算75ゴールでトップとなっており、世界では歴代14位タイである。
チェトリは170cmという体型でフィジカルにも恵まれていないにもかかわらず、非常にストイックなトレーニングと食生活によって身体を作り上げてきた選手としても知られている。

『BBC』によれば、彼は「全ては何を食べてどれくらい寝るかにかかっている。神の恵みによって得る充実した人生を考えれば、ビリヤニではなくブロッコリーを食べるのは大したことではなかったよ。引退したあとに十分時間はあるから、贅沢はそのあとさ」と語っていたそうだ。
インドは現在ワールドカップ予選のグループAで2位となっており、スニル・チェトリが最後に挑むクウェート戦、そして11日のカタール戦で好成績を収めれば3次ラウンドに進むことができる。