エ軍同僚エステベスが明かす…今季絶好調の“舞台裏”

 エンゼルスのマイク・トラウト外野手が、ア・リーグの本塁打で単独トップに立っている。17日(日本時間18日)に敵地で行われたレイズ戦で8号ソロ。ここ数年は度重なる怪我に苦しんでいたが、いかにして復活したのか。米スポーツ局「ESPN」のオールデン・ゴンザレス記者が、舞台裏を特集している。

 同記事によると、トラウトは2012〜2019年までの8年間でMVP投票でのトップ2が7度。その期間のWARは70.5で、2位で48.5のマックス・シャーザー(現レンジャーズ)に大差をつけていた。しかし、文字通りメジャー最強の選手を抱えながらも、エンゼルスはこの期間のポストシーズンで1勝もできていなかった。

 また、「オオタニが2021〜2023年に二刀流の逸材として登場したのは、(トラウトが)486試合(フルシーズン3年)のうち237試合にしか出場できなかった時と、同時の出来事だった。それは彼の怪我が原因だった」とも。2人の並びは「トラウタニ」の愛称で親しまれたものの、揃い踏みの機会は少なかった。

 今季開幕前の時点で、トラウトの契約は7年分が残っており、金額にすると約2億5000万ドル(約386億円)。トレードの噂まで囁かれる中、本人は並々ならぬ思いを持っていたようだ。32歳という年齢にも関わらず、キャンプ中には、ボー・ポーターコーチと盗塁する機会を増やすための練習に取り組んだという。

「僕が打席の中で自分らしく居られるときは、誰にも止められないと思う」と本人が語っていた通り、結果で示している。また、同僚のカルロス・エステベス投手は、「彼はとにかく怒っている。昨年、彼は健康状態を保てなかった。だからそれについて、彼は怒っているんだ」と、鬼気迫る様子を激白している。