ハマスタで異例の公開入団会見…三浦監督もサプライズ登場

 5年ぶりにDeNAに復帰した筒香嘉智内野手が18日、本拠地・横浜スタジアムで公開入団記者会見を行った。応援歌が響き渡る中、ネイビーのスーツ姿で登場。「皆さん、こんにちは。本日はお集まりいただき本当に感謝しています。またこの横浜スタジアムで野球ができる喜びを噛みしめています」と話した。

 横浜高から2009年ドラフト1位(現DeNA)で入団した筒香は、2016年には44本塁打&110打点で2冠に輝くなど球界を代表する主砲に成長を遂げた。NPB通算968試合で打率.285、205本塁打、613打点の成績を残し、2019年オフにポスティングシステムを利用して海を渡った。

 レイズ入りした2020年の開幕戦では初安打初本塁打となる2ランを放つ鮮烈デビューを果たすも、その後は打撃不振に苦しんだ。ドジャース、パイレーツ、ブルージェイズ、レンジャーズ傘下、米独立リーグ、ジャイアンツ傘下と渡り歩き、3月下旬にオプトアウト(契約破棄条項)を行使してジャイアンツを退団していた。

 日本に戻るということについては「ジャイアンツを退団になりどうなるか分からない状況が続いた中、正直日本に復帰するというモチベーションがいまひとつ上がらなかったのが事実であります」と葛藤があったことも明かした。DeNAへの復帰を決めたことについては「毎日練習している時間の中でいろいろ考えていく中で、やはりベイスターズで優勝したい、するという思いが僕の今日本でプレーするモチベーションとなりました」と理由を話した。誰かに相談したかと問われると「自分一人で決めました」とキッパリ語った。

 ジャイアンツ退団後には、三浦監督から“勧誘”を受けたことを明かした。「『おい、帰って来いよ。じゃあまたな』と言われて。15秒くらいで電話は終わりました」。その後、三浦監督がサプライズで登場。「おかえり」と言葉をかけ、「やはり、横浜スタジアムが似合う男だなと思います」「また大きな柱となって、チームの起爆剤となって、突っ走ってもらいたいと思います」と語りかけた。

 DeNAは16日に、名字(つつごう)にちなんで午後2時25分に獲得を発表。メジャー挑戦時から空き番号にし続けた背番号「25」を再び渡し、ファンの前での入団会見と最大級の出迎えを見せた。小雨が降る中、自由席のハマスタにはファンが殺到。先頭のファンは午前8時から並ぶなど、1000人以上が殺到。開門は15分早まった。(Full-Count編集部)