◇欧州ツアー◇ポルシェ シンガポールクラシック 事前(20日)◇ラグーナ・ナショナルゴルフリゾートC(シンガポール)◇7420yd(パー72)

アジアスイング初戦を迎えた欧州ツアーに、今週は4人の日本人選手が参戦する。欧州メンバーの川村昌弘が、「小平さんがいなかったら、僕が最年長」とポツリ。欧州が主戦場の川村(30歳)、星野陸也(27歳)、中島啓太(23歳)に加え、今週は米下部ツアーが主戦場の34歳・小平智がフィールドに入った。

PGAツアーと欧州ツアーの提携で、2024年から欧州ツアーに新たな出場資格が新設された。『23年フェデックスカップランク126〜200位』のカテゴリーで、昨季同ランク185位で終えた小平がフィールド入り。昨年7月「バラクーダ選手権」など欧米共催大会には出たことがあったが、欧州単独開催での試合はこれが初めてだ。

「今回初めてで、試合のレベルがどのくらいなのか、まだあまりイメージが湧いていない」と出場選手も見慣れない顔が多い。加えて自身のゴルフも「もどかしい感じ」と、手探りの状態が続いていた。

2週前にエースドライバーが破損し、昨年使っていたアイアンも替え時で新しいものをテストしている最中だ。「エースっていうクラブがほぼないので、自信があるものはパターくらい。ちゃんと整えば、成績を出せる自信はある。難しいですよね」と試行錯誤が続いている。

今年は米下部ツアーをメインに戦い、PGAツアー復帰を目指す1年。欧州ツアーでもポイントランキングで上位に入れば久常涼のようにPGAツアー昇格への道も開ける。

2週前は久常とともにPGAツアー「プエルトリコオープン」に参戦(予選落ち)。「海外に来たら、今はツネ(久常)だったり、啓太(中島)だったり、りっきー(星野)もいるから楽しい」と、後輩たちから受ける刺激も多い。

「ライバルじゃないけど、負けないぞっていう気持ちもある」と、まずは上位を目指す。(ラグーナ・ゴルフ・グリーン/谷口愛純)