◇国内男子◇中日クラウンズ 3日目(4日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆5613人)

今シーズン初のイーグル奪取から、石川遼が思わぬ崩れ方を見せた。予選ラウンドで攻めあぐねた後半15番(パー5)、ラフから3UTでの第2打をピンそば3mにつけて2オン1パット。通算5アンダーにスコアを伸ばした直後にまさかのミスが相次いだ。

左ドッグレッグの16番、第1打が中央の木のそばで止まり、フルショットができない状況に陥った。「ティショットの番手ミス。木の真下に張り付いてしまった」。その2打目が奥のバンカーまで転がってボギー。さらに17番(パー3)では第1打が左の深いバンカーへ。2打目がグリーンを越え、ダブルボギーでさらに後退した。

最終18番は1Wショットが鋭く左に曲がってボギーフィニッシュ。24位から「70」で通算1アンダーのまま28位に順位を下げた。首位との差が予選ラウンド終了時の9打差から変わらなかったことを考えれば、終盤3ホールは痛恨と言える。「15番に関しては完璧。最後を良い形で締められたら良かった。上がりのミスが続いてしまったのが悔しい」と嘆いた。

優勝争いに近づけず、もどかしい気持ちが募る。「全体的には悪くなくて、自分が持っている力の使い方がかみ合っていないというか。いい流れに乗りたいという欲があったと思います。ずっと我慢していたので、良いプレーはできていたんですけど…なかなか難しい」

最終日は最終組の2時間前にティオフする。「きょうまでの反省を生かしながら、少し良い順位で終われるようにベストを尽くしたい」と大ギャラリーの期待に応えるつもりでいる。(愛知県東郷町/桂川洋一)