◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)

2024年のプロゴルファー世界一決定戦がメジャー第2戦として16日(木)に開幕する。全米プロゴルフ協会(PGAオブ・アメリカ)の主催大会。156人のプロが勝者の証「ワナメーカートロフィー」をかけて、熱戦を繰り広げる。

ことしの会場はケンタッキー州のバルハラGC。ロリー・マキロイ(北アイルランド)が優勝した2014年以来、4回目の開催を迎える。総距離7600ydを越えの長いセッティング。特徴のある2段グリーンが多く、ロングパットの距離感が勝負のカギを握る。パー71の設定は10年前と同じで、当時の優勝スコアは通算16アンダーだった。

オークヒルCCでの昨年はLIVゴルフリーグのブルックス・ケプカが大会3勝目を挙げた。2週前に行われた「LIVシンガポール」を制し、勢いを保ってバルハラに乗り込む。LIVからはテーラー・ゴーチ、ホアキン・ニーマン(チリ)、ジョン・ラーム(スペイン)、キャメロン・スミス(オーストラリア)ら16人がプレーする。

3月から「マスターズ」を含む4勝を挙げ、世界ランキングをけん引するスコッティ・シェフラーが約1カ月ぶりに出場する。同2位のマキロイは前週の昇格大会「ウェルズファーゴ選手権」でザンダー・シャウフェレを振り切ってツアー通算26勝目を挙げたばかり。大会4勝、バルハラGCでの2000年大会を制したタイガー・ウッズもエントリーした。

日本勢は4人が出場する。松山英樹は前週、腰から背中にかけて痛みを訴えスタート前に棄権。早々に現地入りして回復に努めている。「全米プロ」は過去11回の出場でトップ10が2回。16年に最高成績の4位で終えた。今季は2月の「ジェネシス招待」に勝利し、フェデックスポイントランク8位、世界ランク15位につけている。

4月29日時点のインターナショナルフェデレーションランク上位3人(1位)に入った中島啓太が、今季メジャー初出場。全米プロは大会直前の世界ランキング上位100位前後までの選手がフィールド入りするのが慣例で、88位の久常涼、112位の金谷拓実も出場を決めた。