長良川鵜飼期間中に岐阜市長良の長良川右岸で開かれていた飲食や雑貨店が出店するイベント「長良川夜市」が今年は、年3回から22回に拡充、毎週土曜日に定期開催される。初回となる鵜飼開きの5月11日を前に、新たに発足した実行委員会は「長良川ならではの鵜飼と飲食の楽しみ方として、夜市を日常の風景にしたい」と話す。

 長良川夜市は、長良川右岸プロムナードのうち長良川うかいミュージアム前約100メートルのエリアに、飲食、雑貨を扱うテント屋台やキッチンカーが出店する。鵜飼開きと閉幕日は24店、そのほかの日は13店前後を予定。昨年はカレーや菓子、クラフトビールの販売、ワークショップも行われた。開催時間は午後4時〜同8時30分で、鵜舟が出る時間帯は鵜飼そのものを楽しめるよう照明を落とす。

 長良川夜市は2020年から、鵜飼開きや閉幕日などに開かれてきた。これまで主催していた複合施設「&n(アンドン)」の運営を手がける鵜飼屋開発興業のメンバーや、有志10人が規模拡大に向けて実行委員会を結成した。

 13日に開かれたキックオフイベントでは、門脇和正実行委員長が「高山の朝市のように、長良川といえば夜市といわれるような、日常に溶け込む存在にしたい。鵜飼のある川辺の素晴らしい景色を住民や観光客と共有したい」とあいさつ。長良川鵜飼の杉山雅彦鵜匠代表や柴橋正直市長、FC岐阜クラブアンバサダーの柏木陽介さんらと夜市の成功を期し気勢を上げた。

 実行委員会は出店者とともに、協賛企業を募集している。期間中、会場に飾るちょうちんに企業名などを記載する。門脇実行委員長は「来年以降も継続したい。目標は常時開催」と意気込んだ。