第77回示現会展岐阜巡回展(示現会、岐阜新聞社、岐阜放送主催)が1日、岐阜市宇佐の県美術館で始まった。具象の美と独自の表現を追求した洋画が来場者を魅了している。6日まで。

 示現会は1947年設立の美術家団体で、岐阜支部も同年発足。示現会設立メンバーの洋画家、故江崎寛友氏が岐阜市出身だったことから、設立当初より岐阜巡回展が開かれている。

 本展から選抜された作品60点と同支部作家の23点を展示。自然風景や静物などを描いた80〜130号の大作が並んだ。同支部からは内木健二支部長(中津川市)の「加子母歌舞伎」、本展佳作賞の上野孝男さん(岐阜市)の「静謐」、本展現寿賞の稲富康男さん(各務原市)の「雷鳴」、支部独自の江崎賞に選ばれた中村良彦さん(瑞穂市)の「旅(カナダ)」、山田裕彦さん(岐阜市)の「渓聲」などが出展された。

 内木支部長は「色彩や構図、モチーフを工夫しエネルギーを発散させるような力強い作品がそろった」と話した。