編集長の栗田です。

私の母親は料理の仕事をしているので、家には食器やカトラリー類がたくさんあり、子供の頃からよく一緒に買い物に行ったり、料理にあった食器を選んだりしていました。その影響からか今でも器が好きで、特に豆皿に目がありません。

豆皿とは3寸(9cm)程度の手の平サイズのお皿で、醬油差しなどに使われているイメージかと思います。ユニークな形や柄のものが多く、一つ一つ手に取ると思わず引き込まれてしまう、私にとってはアクセサリーを見ているような感覚です。

自宅にある一部をご紹介。
1-2 昔から好きな石川県の九谷焼は旅行に行った際に購入。伝統的な色・柄なのにどこかモダンな雰囲気がします。
3-4 引っ越し祝いに友人からいただいたもの。和柄とアートの意外なMIX感がお気に入りです。
5-6-7 「CIBONE」「TODAY’S SPECIAL」で購入。あえて柄を揃えずに単品で買って、そのときの気分で自由に組み合わせて使うのが好きです。

1-2 九段下にある「暮らしのうつわ花田」というお店で友人が買ってプレゼントしてくれたもの。吉田学さんという方の作品。
3-4-5 大分県の小鹿田焼。こちらも友人が旅行先買ってきてくれたもので、日田市にある窯元が伝統的な技法を受け継ぎながら作っているそう。

良い器を前にすると何か立派なものを作らなきゃ……と気負いがちですが、そこはあまり難しいことを考えなくても大丈夫。漬物や薬味、おにぎりやフルーツ、スナック菓子、ナッツやチョコレートなど……豆皿の素晴らしいところは、どんなものでも“それらしく”してくれるところ。
ちょこちょこと、少しずつ……なんだか楽しくなってきます♪

柄がバラバラでも、同じくらいの大きさの小皿であれば意外とまとまりが出るので、お気に入りを好き勝手に並べる、その自由さが良いのです。

遅く起きた休日の朝・昼兼用ご飯。作るのが面倒だったので、冷蔵庫にあったものを皿にのせて並べただけで、素敵な献立っぽくなれちゃう。これぞ豆皿の醍醐味!

“丁寧な暮らし”を目指したいとは思うものの、現実は程遠い毎日。お惣菜やコンビニで買ってくることもしょっちゅうだし、面倒でお菓子で済ませてしまうなんてことも……。
でも「お皿に盛る」ということを意識するだけで、どんなものでも立派な料理に見えてくるし、いつもより美味しく感じられる。不思議と食事の時間をゆっくりと楽しむようになりました。
“些細なこと”だけれど、こんな小さな習慣でも自然と生活や心が整ってくる気がします。

慌ただしい毎日を送るGina世代だからこそ“ちょっと立ち止まれる”、そんな時間を大切に、そしてその中に楽しみを見つけてほしいなと思います。
“丁寧な暮らし”ではなくて、“丁寧な暮らし風”でいいんです。


みなさま、毎日本当にお疲れさまです。がんばり過ぎず、程良く力を抜いていきましょうね。