能登半島地震から5カ月が経とうとしていますが

珠洲市では断水が続き水道の復旧が大きな課題になっています。

復旧はどこまで進んでいるのでしょうか。

地震発生当初、珠洲市全域のおよそ4800戸すべてが断水しました。

現在73%にあたるおよそ3500戸が復旧しましたが

蛇口をひねればこの全ての家で水が出るわけではありません。

実際に水道が使えるのは2100戸程度です。

珠洲市の水道の復旧には名古屋市上下水道局から

現在も15人の職員が派遣されています。

阪神淡路大震災や東日本大震災などで復旧にあたった経験豊富な職員が

隊長と副隊長として指揮をとります。

もともと珠洲市の水道は市内を流れる川の水を利用しています。

市内のおよそ9割の水道水を作る宝立浄水場では鵜飼川の水をくみ上げ

沈殿させ濾過して水道水を作っています。

しかし地震で濾過機能の一部が損壊しました。

このため名古屋市水道局が1カ月かけ新しい可搬式の浄水処理機を設置しました。

宝立浄水場からの水道水は路肩を通した新設のパイプで各エリアに運ばれるようになり

内浦の水道はかなり復旧しました。

内浦に対して外浦の浄水場は道がまだ通っていない清水浄水場を除いて復旧しました。しかし道路の寸断に加え家屋の倒壊もあり

水道管の復旧にはまだまだ課題がありそうです。